「私は違う人間に」ノラ・ジョーンズの20年とコロナ禍

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定塚遼
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自宅ソファから取材に応じる

 「いま夕食を食べ終わったところ。私はいつも早いから」。ニューヨーク時間の19時。米音楽界のスーパースター、ノラ・ジョーンズは、リラックスした表情で、自宅のソファから朝日新聞のZOOMインタビューに応じてくれた。

 「私は完全に違う人間になった」と語るノラの20年や、新型コロナが音楽界に与えた影響、新アルバム、ヘイトクライムといった人種問題などについて、ざっくばらんに語ってくれた。

拡大する写真・図版ノラ・ジョーンズ=ユニバーサルミュージック提供

「この1年はどうでした?」返ってきた意外な答え

 「この1年はどうでしたか?」と聞くと、「たくさん家で料理を作ったかな」「子どもが叫んでいて、面倒を見るのがとても大変で……」と、気取らず笑顔でポンポンと言葉を返す。

 少し寂しげに「お客さんがいるショーに恋をしている。そんなの当たり前だったのに、今では懐かしい」とも語る。

 ライブシーンの喪失は、聴き手だけでなく、ミュージシャン側の創造性にも大きな影響を与えると、ノラは考える。「ライブは、私たちミュージシャンをより深いところまで連れていってくれる。もしライブがなければ、ミュージシャンの成長スピードはどんどん遅くなる」

「恐ろしくて、ひどいこと。それ以外に言葉を見つけられない」

 コロナ禍の中で、多くの音楽…

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連載コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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