長年の敵だったサウジとイラン 「一致」を望む背景とは

有料会員記事

ドバイ=伊藤喜之、テヘラン=飯島健太
[PR]

 サウジアラビアが5年にわたって国交を断絶してきたイランとの関係改善を模索し、イラン側も好意的に反応している。両国はイエメン内戦の「当事者」でもあり、中東の緊張緩和に向けて期待が高まっている。(ドバイ=伊藤喜之、テヘラン=飯島健太

サウジが停戦望む理由

 「求めるのは、イランとの良好で際立った関係だ」

 4月27日、サウジのムハンマド皇太子が国営テレビのインタビューで語った言葉が注目を集めた。

 1979年にイラン革命が起きるまで、両国は親米国家として良好な関係にあった。イランは革命でイスラム法学者が権力を握る体制を構築し、反米路線に転向。サウジは革命の影響が波及することを警戒し、イランとの対立を深めた。

 10年前に中東で広がった民主化運動アラブの春」では、サウジでも反政府デモが起きた。シーア派住民によるデモについて、サウジ政府はイランが扇動したと非難。2016年1月には、反政府デモを主導した国内のシーア派指導者を「テロ活動に従事した」として死刑にした。

 イランでは死刑執行への反発から、群衆がサウジ大使館を襲撃。サウジは国交を断絶し、皇太子は「イランの体制は過激思想に基づく」「イスラム世界を支配しなければいけないという考えを持っている」などと非難を続けてきた。

 それだけに今回の皇太子の発…

この記事は有料会員記事です。残り986文字有料会員になると続きをお読みいただけます。