1年前に移住、改修中の住宅全焼 再建資金のあてはない

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榊原織和
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 島根県松江市島根町加賀(かか)の大規模火災から1日で1カ月。出火原因の特定は難航しており、住民の生活再建もまだまだ時間がかかりそうだ。(榊原織和)

「涙が出る。何もかも燃えてしまって」

 発生は4月1日午後5時ごろ。強風にあおられた火は瞬く間に密集した集落に広がり、22棟が全焼。計32棟が被害を受ける大規模火災となった。

 現場は、1カ月がたった今も黒く焼け焦げた柱や灰などが広がり、焦げ臭さが漂う。台所のタイルや熱でゆがんだ金庫、台所のシンクなど、以前の生活が見える物がさびて転がる。

 一人暮らしの自宅が全焼した浜崎一成さん(62)は、火災の連絡を受け仕事先から戻ると、自宅はすでに柱だけになっていた。40年以上前に父が建て、窓を開ければ海が見える家だった。「涙が出る。よく見ていた孫のミニバスケットのDVDも仏さんも、何もかも燃えてしまって」。今は親戚が近くに持っていた空き家に住む。

 他の被災者も親戚宅に身を寄せたり、加賀地区の空き家に入ったりしているほか、市が用意した市営住宅に現在5世帯が入居。家賃が1年間免除になるが、以後は一般の入居者と同じ扱いになるという。

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 今後の課題の一つが、被災者の住宅再建だ。

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