舞鶴クレインブリッジ、10月末の通行止め解除目指す

大野宏
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 京都府舞鶴市は30日、昨秋から通行止めになっている舞鶴湾の舞鶴クレインブリッジ(長さ735メートル)について、破損した部材を取り換え、10月末の通行止め解除を目指すと発表した。

 1999年に関西電力が舞鶴発電所の建設工事用に架設し、市に移管された斜張橋。橋の西側にある橋脚と橋桁の間に設置していた、温度変化などに対応して橋桁を支えるローラーが割れていることが、昨年9月29日に見つかっていた。

 ローラーはステンレス合金製で直径約13センチ、長さ約52センチの円柱。1本が最大約210トンの重さに耐えられるよう設計されたが、4本中3本が割れていた。

 専門家会議の調査によると、製造時に破損が起きていたと考えられるが、製造業者が事業から撤退し、原因を完全には特定できなかったという。同会議の会長を務めた舞鶴高専の玉田和也教授は「こんな壊れ方は見たことがない。内部まで硬い材質にしたのが原因ではないか」と話している。

 市は破損していないものを含め4本すべてを同じ材質で製造し、取り換える。総事業費約7900万円を昨年度の補正予算に計上し、新しいローラーは発注済み。内部のひび割れの有無を確認する超音波検査を追加する。(大野宏)