将棋倒しになり45人死亡 宗教行事で密集 イスラエル

エルサレム=清宮涼
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 イスラエル北部のメロン山で4月30日未明、ユダヤ教の宗教行事に巡礼者が殺到して人々が将棋倒しとなる事故が起き、少なくとも45人が死亡した。

 イスラエルメディアによると、行事には約10万人が参加していたとみられ、けが人は150人以上に上る。足を滑らせる人が出た後、数十人が転倒し、折り重なるように倒れ込んでいったという。SNSには、人々が叫び声を上げながら押し合う様子が投稿されている。

 メロン山には毎年、祭日に合わせてユダヤ教超正統派の数万人が巡礼に訪れる。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて巡礼者を制限していたが、今年はワクチン接種が進んだことを受け、受け入れが再開されていた。新型コロナの感染拡大以降、イスラエルで最大の集会になったという。

 ユダヤ教の超正統派の一部は昨年以降に出された外出禁止令に従わず、大人数での集会を続けて感染が広がったとされる。今回も、多くの巡礼者がマスクをしていなかったとみられる。

 現場を訪れたイスラエルのネタニヤフ首相は「重大な惨事だ」と述べ、再発防止のために調査を進めるとした。米国のバイデン大統領は「米国はイスラエルの人々、世界中のユダヤ社会とともに喪に服している」と追悼の声明を出した。(エルサレム=清宮涼