テレビ業界飛び出し、街へ出よう 勝負はユーチューブ

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染田屋竜太
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 まちのどこにでもいる普通の人が自分の人生をしゃべり続けるユーチューブチャンネル「街録Ch(がいろくチャンネル)」が人気だ。昨年3月に始まり、登録者数は27万人を超えた。手がけるのは、テレビ業界で10年間活躍した元テレビディレクターだ。多くの人気番組に携わりながら、職を辞してまでユーチューブにかける思いとは。(染田屋竜太)

 「それはすごい話っすね。その後どうなったんですか」

 3月、ある平日の午後6時半ごろ。大阪市浪速区の人気のない公園に三谷三四郎(みたに・さんしろう)さん(34)の声が響いた。

 ベンチに座り、三谷さんが顔のすぐ近くまでハンディーカメラを向けていた相手は、現役ボクサーの男性だ。友人の金銭トラブルに巻き込まれ、多額の金を払わされた経験を持つ。三谷さんが重ねる質問に答えながら、波乱の人生を振り返った。撮影は1時間近くに及んだ。

300人超 「普通」を撮る面白さ

 ユーチューブチャンネル「街録Ch(チャンネル)」(https://www.youtube.com/channel/UCB4nWNauim-qxiaDOcH0dLA別ウインドウで開きます)を開くと、三谷さんがこれまで撮影、編集して公開した300人以上のインタビュー動画が並ぶ。

 スタートは2020年3月。1年余りで登録者は27万人を超えた。有名芸能人のチャンネルでもなかなか10万人の壁を突破できない中、異例の速さだ。「始めた頃はこんなにたくさんの人が見てくれるなんて予想できなかった」と三谷さん。

 「街録」はテレビの業界用語で、街角で撮ったインタビューを指す。街録chの出演者の大半は一般人だ。だが動画を見ると、ドラマのような人生を歩んできた人が多いことに驚く。

 窃盗や薬物の使用で刑務所に…

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