出会いはディズニーの駐車場 人生を変えた5年後の再会

有料会員記事

若松真平
[PR]

 1983年4月15日、東京ディズニーランドがオープンした。

 大手旅行会社に入社したばかりだった室田善弘さん(61)は、連日朝7時にディズニーランドの駐車場に行くのが仕事だった。

 全国からバスで来る団体客に、入場チケットを配布する役目を任されたからだ。

 1日に100台以上も到着するバス。お客さんに1枚1枚チケットを手渡すのは大変だった。

 「いつまでこんな仕事せなあかんのやろう?」「なんで俺だけ?」

 1カ月ほど経つと、そんなことばかり思うようになり、会社を辞めようかと思った。

 同じことの繰り返しで、先が見えない仕事というのが一番つらかった。

駐車場で話しかけた女性

 そんなある日、駐車場でバスを誘導している女性に気づいた。

 ディズニーランドのスタッフで、いつも笑顔で「こんにちは! ようこそ東京ディズニーランドへ」と大きな声を出している。

 その姿を見て、こんな風に声をかけた。

 「ミッキーやドナルドと働けなくて残念やね」

 彼女は、こう返事をした。

 「いいえ、そんなことはない…

この記事は有料会員記事です。残り1031文字有料会員になると続きをお読みいただけます。