会えずに「赤ちゃんの時期」終わる コロナ下で出産1年

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本間ほのみ
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 新型コロナウイルスの感染拡大の下で新しい命が誕生し、コロナ禍の中で、育児に励む親たちがいる。初めての緊急事態宣言が出されてから1年。里帰りもままならない中で、これまで以上に孤独な環境にいる親の姿が見えてきた。

 今は九州地方に暮らす女性(34)は昨年4月、東京都に1回目の宣言が出された日に第2子を出産した。当時は都内在住で、病院も都内。家族も出産に立ち会えるはずだったが、出産当日にできなくなった。

 「立ち会えるようにスケジュールを組んでたんですけど……。生んだ時に誰もいなくてすごく残念でした。生まれましたっていう医師からの報告の電話だけですね」

 退院後、育児を手伝ってもらおうと、ベビーシッターを頼んでいたが、キャンセルが相次いだ。結局、夫の友人が引き受けてくれたが、「あのとき、友人がいなかったらどうなっていたんだろう」と、今でも思う。

 日常生活でも、多くの壁にぶつかった。

 近所の児童館は休館していて行けない。第1子の時は何度も足を運び、そこでママ友ができてうれしかった。でも、第2子ではそれがかなわなかった。児童館が再開して行ってみたが、各家族で遊ぶようになっており、他の母親と話しにくかった。子どもも思うように遊べず、一度行ったきり、足が遠ざかった。

 昨春生まれた子どもは、もう1歳になった。でも、今も親戚に子どもを会わせることはできていない。祖父は一度も会わないまま、昨年夏に亡くなった。祖母にも会えない状況が続く。子どもの顔を見せてあげたいが、互いの感染リスクを考えると、やはり躊躇(ちゅうちょ)してしまう。

 「さみしいですよね。いろん…

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