接触減らせる「一棟貸し」人気 宿も「内輪」旅に活路

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臼井昭仁
【動画】「接触避けたい内輪旅指向」に一棟貸しが人気 三重・伊勢志摩=臼井昭仁撮影
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 コロナ禍で大打撃を受けているホテル・旅館業界。こうした状況の中、1日1組しか受け入れない「一棟貸し」をうたった宿泊施設が国内有数の観光地、三重県の伊勢志摩で静かな人気を呼んでいる。「知らない人との接触を避けたい」「マイペースで過ごしたい」――。こんな客の思いをくんだ様々な旅の宿がある。

 三重県鳥羽市浦村町。カキの養殖いかだが並ぶ湾に面した鉄筋コンクリート造り3階建てのビルがある。「一棟貸し切り」をうたって、昨年3月にオープンした「アンカー」だ。

 レジャー会社に勤務していた行野慎平さん(35)が「一棟貸しの宿泊施設の需要は増える」と踏んで退職、起業。物件を探していたところ、元従業員寮だった今のビルが見つかり、2、3階部分を改装した。

 七つの寝室に、広さ85平方メートルのリビングを備える。宿泊は自炊方式で、食材の持ち込みもできる。料金は1組限定5人まで1泊6万500円。追加は1人につき5500円。コロナ禍でオープン直後は休業を余儀なくされたが、じょじょに固定客を増やしていった。「この状況でも意外に埋まっている状態」と苦笑する。

 予約の電話では、「周りは人…

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