小泉今日子さんが破った殻「今がチャンス、遊んじゃえ」

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前田育穂
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俳優、プロデューサー・小泉今日子さん

 何を着る? どこに住む? どんな風に働く? コロナ下の日々が、暮らしの基本や優先順位を見つめ直すきっかけになったという人は少なくないだろう。

 「毎日会社に行っていたのが、リモートワークになって、『スーツ以外、何を着たらいいの?』っていう人、いっぱいいたと思うんです。せっかく新しいものを買うなら、遊んじゃえばいいのにって。服だけじゃなく、髪形も。去年の秋でしたっけ、ニュージーランドの閣僚の方たちの集合写真、めちゃくちゃ良かったじゃないですか。カラフルで、赤いドレスを着ている方がいたりして。ああいう感じ、いいのにね」と、小泉さんはほほえんだ。

 世界を同時に覆ったパンデミックで、各国のリーダーの発言や対策が注目を集めた。

 「リーダーの手腕によって、成果が可視化されましたよね。ドイツに住む日本人のフリーランスの知人は、1回目のロックダウン前に給付金が振り込まれたそうです。まずは不安をなくす。『食べていけるから大丈夫』という安心のもとにロックダウン生活に入れたら、時間の使い方が有意義になったと思うんです。そうやって、対応がうまくいったところと、そうでないところの違いって何なんだろうと考えて。教えられていることがあるとしたら、今までの価値観ではないものが、これからは大切になるんだろうなって。本当に今が、変わるチャンスなんだと思います」

 4月から、宝島社と朝日新聞社による「Aging Gracefullyプロジェクト」のアンバサダーに就任。「人生100年時代」に向け、自分らしい年齢の重ね方を考える企画の、いわば旗振り役だ。

 歌手、俳優、文筆家、演劇や映画のプロデューサーと、枠にとどまらない活躍を続ける小泉さんは、まさにロールモデル。今年度のメッセージ「遊んじゃえ!」は、子どもの頃のように、あくせくせず、様々なことに楽しみを見いだす遊び心を、大人こそ取り戻そうよという、小泉さんから同世代へのエールともいえる。

 「一見、ふざけているようですけれど、コロナをきっかけに『長い間、こうでなければ!って、思い込んでいたこと、ない?』って、問われた気がしたんです。私も服を買う時、あっちの方が好きだけど、仕事用ならこっちだなと選んだりしていました。それってある意味、楽だけど、面白くない。思い込みの殻を破って、扉をバーンと開けることも、立派な『遊び』。服でも食べ物でも、二つの中から選ぶのと、10個の中から『さて、どれにしよう』とワクワクしながら選ぶのとでは、全然違いますよね。そういう選び直し方を楽しめたら、生きていくことがもっと楽しくなるんじゃないかなと思ったんです」

「今日子が…」盛り上がったファン たくらみは続く

 また、日本人は「遊び」の概…

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