交ぜ書きを許す日本社会の罪 常用漢字最優先への違和感

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稲垣直人
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 メディアで目にする政府の新型コロナ対策「まん延防止等重点措置」。「蔓延」と漢字を使わない平仮名との交ぜ書きに、違和感を覚える人は少なくないようです。これは「蔓」が常用漢字ではないためで、「改ざん」「ねつ造」などもそうです。見た目が不自然でも、これは仕方のないことなのでしょうか。4月から国の文化審議会国語分科会委員も務める哲学・倫理学者の古田徹也・東大准教授(42)に聞きました。

                     

 交ぜ書きは、まず不格好で不自然に見えます。「単に見た目のこと」「好みの話だ」と言う人もいるかもしれません。ですが、漢字を使うことには、実用的な利点もあります。たとえば、「ちゅうちょなく実行する」と「躊躇なく実行する」をパッと見比べた時、どちらがより読みやすいか。漢字は平仮名に比べて「固まり」として目に入ってくるため、見た瞬間、言葉の意味がつかみやすいでしょう。

■1千年単位の歴史をたどる機…

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