テレワークの理想と現実 常見陽平さんが感じたモヤモヤ

有料会員記事

伊藤弘毅
[PR]

 長引くコロナ禍で、政府は「出勤者数の7割削減」を目標に掲げてテレワーク推進の旗を振っている。ただ、実際に在宅で無理なく仕事ができるかどうかは、それぞれの職場や家庭の事情にもよる。千葉商科大准教授の常見陽平さん(47)がこの春に味わったのは、身近な区役所の対応へのモヤモヤだった。

在宅勤務は延長保育ダメ?

 東京都大田区に住む常見さんは4月下旬、ツイッターに相次いでこう投稿した。

 「延長保育、保留になった。これで、私が4限がある日の、妻のテレワーク修羅場度は変わらず」

 「在宅でテレワークで働いている人は、延長保育の対象外なのだ、と。『今はこういう決まりだから』と説明を繰り返される。実態と合っていない」

 常見さん夫妻には、自宅から徒歩数分の距離にある区立民営の保育園に通う娘(3)がいる。区は子どもの「迎え」の時間を、入園時に提出する就労証明書に記された終業時刻に職場から園までの移動時間を足して設定しており、常見さん夫妻の場合は、コロナ禍で在宅勤務が基本となった妻(45)に合わせて午後5時15分となっていた。

 常見さんは片道1時間以上かかる千葉県市川市のキャンパスで、午後5時10分までの4限の講義を今学期は担当しており、週2日は迎えの時間に間に合わない。そうした日は妻が迎えに行くが、妻も残業がある日が多い。4月に延長保育を区に申請したが、21日に区から「保留」の返事がきた。現時点では利用を認めない、という意味だ。

 理由の欄には「希望者が定員…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。