各地であふれる「灯台愛」 ビジネス教材や観光の目玉に

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隈部康弘
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 灯台は、今日も海を見つめ、行き交う船の安全を守っている。端正な立ち姿、海運を支えてきた貴重な歴史――。陸(おか)の人々にとっても、ところによってはシンボル的な存在だ。そんな灯台を大切な資源ととらえ、観光など地域活性化に生かそうという動きがある。

のぼれる灯台を目指して

 潮風に吹かれながら、19歳の恋人同士が南京錠をかけた。野間埼灯台(愛知県美浜町)に設けられたモニュメントには、こんな南京錠がずらり。ここで鍵をかければ永遠の愛で結ばれる、という甘いうわさが30年ほど前から広まり、デートスポットになっている。

 国道沿いに立ち、アクセスは抜群だ。小学校の校歌に登場し、近くの信用金庫の看板も灯台の形。「灯台らーめん」も見かける。知多半島西岸から伊勢湾に光を放ち続け、3月に開設100周年を迎えた。まちおこし団体「美浜まちラボ」の一員で小学校教諭の林達之さん(52)は6年前、「人々のシンボルになっている灯台をもっと地元のために活用しては」と提案した。

写真・図版
野間埼灯台のモニュメントに南京錠をかける2人=愛知県美浜町

 「灯台って行く先を指し示すものでしょう。恋人たちも含めて多くの人に来てもらい、自分たちの先々のことを語り合えるような場所になってくれれば」

 めざすは灯台の「のぼれる化」だ。灯台を管理する名古屋海上保安部の協力を得て開放日を設けた。海の日(7月)と灯台記念日(11月1日)に合わせたイベントで年2回。光を発する「灯ろう」(高さ約18メートル)での眺望が楽しめる。

 灯台はどこも原則立ち入り不…

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