「非正規公務員のリアル」解明したい 有志がアンケート

岡林佐和
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 ハローワーク、保育園、介護施設、図書館といった行政サービスの最前線にいる非正規公務員の実態を明らかにしたうえでその働く環境の改善につなげていこうと、「公務非正規女性全国ネットワーク」(通称・はむねっと)が6月4日まで、全国の非正規公務員を対象にしたウェブアンケートを実施中だ。

 非正規公務員をめぐっては、2020年4月から「会計年度任用職員」という新しい地位をつくる制度が導入された。自治体によってばらばらだった非正規公務員の地位や待遇を全国一律にして安定化させるねらいとされる。だが、1年ごとの採用がむしろ厳格化され、それまで長年非正規として勤めてきた職員が年度末の今年3月で契約を打ち切られた事例も出ている。朝日新聞デジタルでも5月23日に配信した記事「あっさり切られるだけ?『会計年度任用職員』1年の現実」でそうした事例を紹介した。

 はむねっとは今回のアンケートを通じ、新しい制度が非正規公務員にどんな影響を及ぼしたのかの実態を明らかにすることをめざしている。現在も非正規公務員として勤務している人のほか、制度導入で起きた変化を洗い出すために19年4月~21年4月の間に退職した人も対象にしている。また委託事業などの公務の担い手も対象。匿名で回答できる。

 アンケートには全国から回答が寄せられ、5月31日現在で1千人を超えたという。

 はむねっとは、非正規公務員として働いた経験者や研究者らの有志が今年4月につくった組織だ。アンケートには「新聞報道をみて初めて、自分と同じような問題を抱えている人が全国にいることがわかった」「記事を読んであまりに自分と同じ状況で、読んでいて涙がでた」という声も届いているという。中心メンバーの瀬山紀子さん(46)は「声をあげにくい立場の方たちだからこそ、このアンケートにぜひ声を届けてほしい」と話している。

 アンケートは(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeEhJKYiq43NfTmboAU9VD026wyQ9-_HBOYs3230OOjHQHGAQ/viewform別ウインドウで開きます)から回答できる。(岡林佐和)