大坂なおみ会見拒否、真意は? テニスには独特の慣習も

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遠田寛生 稲垣康介
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 女子テニスの大坂なおみ選手(日清食品)が5月31日、全仏オープンを棄権する意向を自身のツイッターで表明した。前日の1回戦に勝った後の記者会見を拒否し、1万5千ドル(約165万円)の罰金を言い渡されたばかりだった。テニスの4大大会(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米)主催者が共同声明で「違反行為」と認定。会見は大会行事の一環として義務づけられ、繰り返せば大会からの失格や4大大会の出場停止もあると警告を受けていた。棄権を表明する直前の大坂の動きを追った。

ナダル、錦織圭、ビリー・ジーン・キング氏の考えは

 大坂選手は27日にツイッターで、会見中に自信や向上心をしぼませるような質問を受けた経験を踏まえ、負けた後は衰弱する選手が多いと指摘した。

 全仏や親交のある報道陣に対して悪気はないと断った上で、「アスリートの心の健康状態が無視されている」と主張。決まり切った形式の会見に異議を唱えている。

 4大大会で会見は出場選手の義務になっている。背景には選手の生活を支えている多額の賞金が絡む。新型コロナウイルスの影響を受けてはいるが、今年の全仏賞金総額は約3400万ユーロ(約46億円)。男女シングルスの優勝者は140万ユーロ(約1億8800万円)を手にする。

 全仏最多13度の優勝を誇るラファエル・ナダル選手(スペイン)は大坂選手を尊重すると述べた上で「我々が世界で成し遂げたことやニュースを発信してくれる人がいなければ、選手たちは今のような存在ではないと思う。世界での認知度や人気もだ」。親交が深い錦織圭選手(日清食品)も理解を示しつつ、ナダルに賛同した。「賞金をもらって、色々な人が大会をつくってくれて関わってくれていることを考えると、しなくてはいけないことかな」

 1970年代、男女の賞金格…

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