大坂なおみの会見拒否 識者「感情押し殺してとは…」

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貞国聖子、赤田康和
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 5月30日に開幕したテニスの4大大会、全仏オープンで、大坂なおみ選手(23)が記者会見に応じない意向を表明し、大会の棄権も明らかにした。会見の拒否について有識者はどうみるのか聞いた(この記事は大坂選手が棄権を表明する前にインタビューしたものです)。

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 大坂選手はツイッターに「アスリートの心の健康状態が無視されていると感じていた。自分を疑うような人の前には出たくない」などと投稿した。

 取材を受ける立場だった人はどうみるか。

辛口解説でおなじみの元阪神タイガース投手でプロ野球解説者の江本孟紀(えもとたけのり)さん(73)は「記者会見は、質問に答えるだけでなく、記者とのやりとりも含めて人間性を見てもらえるところでもある」と話す。

 いまはツイッターなどのSNSで選手自身が情報を発信することもできる。

 しかし、江本さんは「プロ選手として周りの人や競技にどう向き合っているかを示すことは、ファンや子どもたちの人生にも影響を与える。会見での大坂選手の姿や言葉は、ツイッターに比べて多くの子どもたちが触れることができ、将来の夢につながることもある」と記者会見の意義を説く。

 江本さん自身は「ドラフト入団でもなく注目されなかったので、顔を知ってもらうために取材を断ったことはない」という。

 ただ、意図して敬遠をしたにもかかわらず、記者から「あの四球はひどかったですね」と言われるなど、嫌な思いをすることもあったという。

 それでもプロ選手は取材を受け、人となりを見てもらうことも大事だと考えてきた。

 ただ、世界トップ選手の大坂選手が受ける取材の量や内容も目まぐるしく増えていったため、取材対応への悩みも深いのだろう、と江本さんはおもんぱかる。

 「どう発信するか、どうメディアと向き合うかは大坂選手が試行錯誤しながら決めていくこと。プロ選手はみんな通る道だと思う。大坂選手はこれからも活躍してメディアと向き合っていく人なので、これも一つの糧としてほしい。会見拒否の対応が変わっていくことを期待して待ちたい」と見守る。

 スポーツ団体のガバナンスの…

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