ロシアがEUに報復制裁 ナバリヌイ氏めぐり深まる対立

モスクワ=石橋亮介、ブリュッセル=青田秀樹
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 ロシア外務省は4月30日、欧州連合(EU)の対ロ制裁に対する報復として、欧州議会のサッソーリ議長やEU加盟国の高官ら計8人にロシアへの渡航を禁じる制裁措置を発表した。EU側は3首脳が連名で非難声明を出す異例の反発を示しており、対立がさらに深まる可能性がある。

 ロシアの制裁は、EUが3月、ロシアの反政権派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏の拘束などに関連し、ロシアの検事総長らにEUへの渡航禁止などの制裁を科したことへの報復。同省は発表で、EUが違法な対ロ制裁を繰り返していると主張し、「真の目的はロシアの発展を抑え込むことだ」と非難した。

 これに対しEU側は同日、EU首脳会議のミシェル常任議長(大統領に相当)、欧州委員会フォンデアライエン委員長、サッソーリ氏が連名で「ロシアの決定を可能な限り強い言葉で非難する」とする声明を発表。「EUは適切な対応措置を講ずる権利を持つ」とし、ロシアに対してさらに厳しい姿勢で臨む姿勢を強調した。(モスクワ=石橋亮介、ブリュッセル=青田秀樹)