三と三が三重で合併、三十三銀行が発足 +効果めざす

近藤郷平
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 三重県を拠点とする三十三フィナンシャルグループ(FG)傘下の三重銀行三重県四日市市)と第三銀行(同県松阪市)が1日合併し、「三十三銀行」が発足した。超低金利や人口減少といった厳しい環境のなか、三十三銀の経営トップが意気込みを語った。

 「強みを完全に融合し、地域の成長に貢献したい」。四日市市の三十三銀行の本店(旧三重銀本店)での会見で、岩間弘会長(旧第三銀頭取)は強調した。

 三重銀は三重県北部の大企業や中堅企業を、第三銀は県中南部の中小企業や個人事業主を基盤としてきた。「三十三」の名称には両行の強みを「プラス(+)」し、成長するとの思いが込められている。新たな銀行の一体感を高めようと、リボンのデザインに伝統工芸の鈴鹿墨などを採り入れた女性職員の制服も導入した。

29拠点を統合へ

 三十三銀行は、今後1年ほどかけて支店の統合を進める。166拠点にある支店のうち、近接する29拠点を「店舗内店舗」で統合し、店名や口座を維持したまま集約する。空いた店舗は地域活性化につながる使い道を検討していくという。

 コスト削減の一方で、事業の拡大や事業承継、M&A(企業合併・買収)の支援などに力をいれる。渡辺三憲頭取(旧三重銀頭取)は「三十三を最高に信頼できるブランドとして確立したい」と述べた。

 三十三銀行のATM(現金自動出入機)は、システムの統合作業で現在休止中だ。提携銀行などを含めて5日朝から利用できる。

 三重銀と第三銀は2018年に経営統合し、持ち株会社の三十三FGを設立。三十三銀行の貸出金は、単純合算で約2兆8千億円(昨年9月末時点)となる。東海地方の地銀では、十六銀行岐阜市)、大垣共立銀行岐阜県大垣市)、百五銀行(津市)、名古屋銀行名古屋市)につぐ規模となる。(近藤郷平)