バリスタたちのパラリンピック 12日に初の全国大会

樫山晃生
【動画】障害を持つバリスタの選手権に向け特訓中=樫山晃生撮影
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 カフェなどで働く障害を持つバリスタ(エスプレッソコーヒーの抽出技術者)が腕を競う「CHALLENGE COFFEE BARISTA」が5月12日、品川プリンスホテル(東京都港区)で開かれる。夏の東京パラリンピックを前に、初の開催。東京では緊急事態宣言が出されているが、無観客で開催する予定だ。

 競技は3~5人のチームで行う。企業の特例子会社のカフェ、焙煎(ばいせん)をしている作業所や特別支援学校など全国から10チームが参加。提供された豆を使ったブレンドの味と、実際にコーヒーを抽出する実技の2項目で審査が行われる。実技では接客やプレゼンテーションなども評価対象となる。

 大会に向け各チームでは特訓が続く。茨城県牛久市の「Natugel」はベーグルが売りの店だ。株式会社創想が主に精神に障害を持つ人たちの就労支援のため、8年前に設立した。従業員たちはベーグル作りの合間に、はかりやストップウォッチを使いながら抽出の練習に励んでいる。「酸味を生かした味で勝負したい」と豆の配合や入れる時間の調整を続けているという。統合失調症を患い、同店で約2年働く宏重さん(68)は「飲んだあとにおいしかったと言ってもらえるのが楽しい」と話した。

 大会を主催する日本サステイナブルコーヒー協会は「競技を通じて、技術の向上と新しい雇用の創造を目指したい」と話す。競技はYouTube(https://youtu.be/QGY94h8VCis別ウインドウで開きます)でも配信される予定だ。樫山晃生