「対策厳しい」「感謝」 五輪テスト大会、海外勢の感想

照屋健
[PR]

 海外から600人近くの選手、スタッフが参加し、1日に東京アクアティクスセンターで開幕した飛び込みのワールドカップ(W杯)。東京オリンピック(五輪)パラリンピックのテスト大会も兼ねた日本の対策は、海外勢の目にどう映ったのか。

 「ホテルの周りの様子はわからない状況です」

 ドイツの強化責任者、ルッツ・ブシュコ氏は、競技環境の感想を尋ねられてこう答え、さらに続けた。

 「日本の規制がとても厳しいので、心に余裕がない」

 選手や関係者は、入国してからホテルと会場のみをバスで行き来している。「ホテルの部屋はとても広くて過ごしやすい」としたが、3食全てを部屋で食べ、フロアからもほとんど出る機会はないという。

 「一番残念なことは外の空気が吸えないこと。選手にとっても、トレーナーにとっても負担は大きい。せめて、ホテルの庭や駐車場を自由に歩く機会があるといいと思います」

 一方で、会場の雰囲気は「素晴らしい」と語り、「観客席からプールをみる景色はとてもいい。声援や音で応援することができなくて、選手にとってはモチベーションが上がらないんですけど、1年半の間、ずっと試合がなかったので、ここでの試合は非常に有意義です」と話した。ドイツの男子選手も「完璧な隔離状態で、まったく感染する余地はない。日本の政府に感謝している」という。

 今大会は、当初は4月に開催する予定だったが、5月に延期。参加国のうち、豪州は「選手、役員の派遣が安全でない」などとして、選手の派遣を取りやめた。46カ国・地域の選手が参加し、無観客で実施。試合と試合の合間の練習では飛び込み台に10人以上の選手たちが列を作って混雑し、密を避けるようアナウンスする場面もあった。(照屋健)