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英国型変異株、20~30代の入院3倍 欧州7カ国分析

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阿部彰芳
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 感染力が強い新型コロナウイルスの英国型の変異株は、20~30代で入院するケースが3倍多いという分析を、欧州疾病予防管理センター(ECDC)などのグループが公表した。この変異株は日本でも急速に広がっており、専門家は「従来とは別のウイルスとして向き合うべきだ」と呼びかける。

 英国型の変異株は、英国で昨年12月に初めて報告された。出現は遅くとも9月とされる。遺伝子に感染力を高めるとされる「N501Y」という変異がある。英国などのグループによると、感染力は従来のウイルスより43~90%高く(https://doi.org/10.1126/science.abg3055別ウインドウで開きます)、入院率や重症化率も高まっている可能性が指摘されていた。

 ECDCなどのグループは、今年3月半ばまでに報告があった、イタリアフィンランドポルトガルなどの7カ国の感染者を調べた。感染したウイルスが変異株かどうかは遺伝子を調べる必要があり、英国型と確認された約1万9千人と、従来型と確認された約3千人を分析した。

 従来型では感染者の7・5%が入院し、0・6%は重症化して集中治療室(ICU)に入った。一方、英国型の感染者では入院は11・0%、ICU入室は1・4%だった。入院患者の平均年齢は63歳で、従来型より6歳若かった。入院が必要になる確率を統計的に分析すると、英国型では20~30代で3倍、40~50代で2倍。ICU入室は40~50代で2倍高くなっていた。

 一方、子どもと高齢者では、致死率を含めて目立った差はなかった。コロナは感染拡大から時間を置いて死者が増える傾向があり、致死率への影響を評価するには、分析期間が短すぎた可能性もある。英国では致死率も高まっているという研究報告も出ている(https://doi.org/10.1038/s41586-021-03426-1別ウインドウで開きます)。

 今回の報告では、同じようにN501Y変異を持つブラジル型と南アフリカ型の変異株も分析した。確認された感染者はそれぞれ400人程度と少ないが、どちらも20%が入院、2%がICU入室と高率だった。

 これら三つは「懸念される変…

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