手術成功、でも帰れなかった父 見つからなかった転院先

有料会員記事新型コロナウイルス

遠藤美波
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 がんの手術は成功した。でも、父は帰ってこなかった。新型コロナウイルス院内感染し、やがて呼吸困難に。病床の逼迫(ひっぱく)で、重症対応できる転院先は見つからなかった。

 「ほな、退院のときな」

 昨年12月16日、兵庫県西宮市内の総合病院。再発した肝臓がんを切除したばかりの父(87)は、集中治療室のベッドから家族に手を振っていた。

 男性(56)は、これが父と直接顔を合わせる最後の機会になるとは、思いもしなかった。

 当時は、新型コロナウイルス感染の第3波まっただ中。でも、父は入院前、抗原検査とPCR検査で3回陰性が確認されていた。

父からの珍しい電話、その日の夜に…

 手術から3日後。父のいる病棟の看護師が、感染したと連絡があった。その数日後、父の感染も確認された。

 見舞いには行けない。せめて…

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