新庁舎授乳室の壁画にペイント 岐阜市立女子短大の学生

松永佳伸
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 岐阜市立女子短期大学生活デザイン学科ヴィジュアル専修の学生16人が、市役所の新庁舎1階にできる「授乳室」に壁面ペイントを描いた。岐阜にゆかりのあるアユやリスなどのイラストをあしらったデザインと柔らかな色彩によって心地よく、リラックスできる空間に仕上がった。学生たちは「市民に愛される場所になってほしい」と話す。

 生活デザイン学科では2018年、入院や診察で岐阜市民病院に来る子どもたちの不安を和らげようと、小児病棟の壁にかわいい動物たちがすむ森を描き、評判がよかったことから、市が新庁舎でも依頼した。

 学生たちはボランティアで協力した。デザインのイメージは「岐阜の雄大な山川、そのあたたかな包容」。おむつ交換や調乳スペースは「雄大ゾーン」とし、長良川金華山の豊かな自然を感じさせるデザインだ。

 一方、授乳スペースは包み込まれる安心感や優しさを感じてもらえるように青や緑を基調とし、「ひだまり・こもれびゾーン」と名づけた。岐阜にゆかりのある動物たちのイラストも描かれている。

 2月から3月にかけて下書きから色塗りまで10日間で仕上げた。考えていた壁の素材と異なり、絵の具が使えないこともあった。

 学生たちは4月中旬、壁面ペイントの完成を報告するため、市役所に柴橋正直市長を訪問した。2年生の岩崎有咲さん(19)は「学校の課題では学べない貴重な経験ができた。最初は緊張しましたが、最後まで失敗なく楽しく作業を終えられた。たくさんの市民に近くで見てほしい」と話した。柴橋市長は「心がなごむ温かい空間となり、感謝しています」と礼を述べた。新庁舎2、3階にある授乳室にも学生たちが壁面ペイントを制作する予定。(松永佳伸)