北朝鮮がバイデン氏の演説批判 「深刻な状況に」と警告
ソウル=鈴木拓也
北朝鮮外務省の米国担当局長は2日に談話を発表し、バイデン米大統領が4月28日の施政方針演説で北朝鮮の核開発を脅威と指摘したことについて、「我々の自衛的抑止力を脅威と罵倒するのは言語道断で自衛権に対する侵害だ」と批判した。そのうえで「米国は非常に深刻な状況に直面することになる」と警告した。朝鮮中央通信が2日伝えた。
バイデン氏は施政方針演説で、北朝鮮の核開発計画が「米国と世界の安全保障にとって深刻な脅威」であると強調。「同盟国と緊密に連携し、外交や厳しい抑止力で対処したい」と述べた。
同通信によると、談話では、バイデン氏の演説を「米国が対朝鮮敵視政策を追求するという意味が込められている」と批判。バイデン氏が言及した「外交」は「敵対行為を隠すための看板」であり、「抑止」は「我々を核で脅かす手段」とした。
また、談話は、バイデン政権…