第4回不正ローン、「借金消える」わけがない 得どころか大損

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藤田知也
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 借金が消せる――。そんな言葉でカモとなる客をおびき寄せるのが、「フラット35」などの住宅ローン不正を主導する不動産業者の手口だ。だが、不正ローンを組んでの投資用マンション購入で「借金が消える」わけもなく、得をするどころか大損になる。罪にも問われかねない悪質な行為で、気軽な気持ちで話に乗るのは禁物だ。

 ツイッターなどのSNS上には、「お小遣い稼ぎ」に興味を持つ利用者をつかまえ、色々な「もうけ話」へといざなうブローカーがうごめいている。彼らが、利用者の勤め先も値踏みしながら勧めてくるカードの一つが「不動産投資」。借金をさせて投資物件を買わせるのが基本パターンだが、ブローカーはなじみの不動産業者に客を回すだけ。とにかく契約に持ち込み、多額の成功報酬を得るのが本当の狙いだろう。

 カードローンなどの借金返済に苦しむ利用者には、「借金が消せる」と売り込む。投資物件を買うために金融機関からお金を借りる際、本来必要な額よりも多めに借りてカードローンなどを返済し、借金を「一本化」。そうすれば金利が高いカードローンなどに比べて金利が低くなる場合もあり、さらに家賃収入も入ってくるから得になる――そんな売り込みを、うのみにしてはいけない。

 たとえば、カードローンで200万円の借金を抱える人が、ブローカーから紹介された不動産業者の言う通りに、新たに2500万円を借りて投資用マンションを買ったとする。その人は、確かに業者が一部戻したお金で200万円のカードローンを完済した上で、中古マンションを手にはする。郊外の築30年近い中古マンションで、広さは60平米ぐらい、というのが典型だ。

 しかし、そのマンションは…

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