聖火リレー、沖縄で父の無念さ胸に 前回の第1走者再び

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光墨祥吾
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 東京五輪聖火リレーは2日、沖縄県で2日目を迎えた。沖縄本島では、1964年東京五輪聖火リレーで、全国最初の走者を務めた男性が再びトーチを握った。南洋で戦死した父の名が刻まれた「平和の礎(いしじ)」を背に、平和への願いを胸に100メートルを駆け抜けた。

 新型コロナウイルスの影響で、沖縄本島では公道でなく、糸満市の平和祈念公園を走った。沖縄国際大名誉教授の宮城勇さん(78)=浦添市=は妻が見守るなか、踏みしめるように一歩一歩前に進んだ。

 前回の東京五輪があった57年前は琉球大学体育学科の4年生。64年9月7日、全国最初のランナーとして那覇空港から聖火を託された。沿道に所狭しと人が集まり、米軍統治下だった沖縄で日の丸の小旗が揺れた。拍手と歓声が鳴り、万歳三唱が続いた。1・7キロを10分ほどで走りきった。緊張しっぱなしだったが、振り返れば、あの盛り上がりは「本土復帰を願う沖縄を表していた」と思う。

 迎えた2度目の聖火リレー新型コロナの影響で変更された会場は、57年前とは別の感情を思い起こさせた。平和祈念公園の平和の礎には、27歳でマーシャル諸島で戦死した父・保吉さんの名前が刻まれている。

 戦死したのは宮城さんが2歳…

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