「やっぱり簡単じゃない」 平野歩夢、二刀流の現在地

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吉永岳央
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 スノーボードで五輪2大会連続の銀メダルに輝いた平野歩夢(木下グループ)。スケートボードでの東京五輪出場をめざす一方、来年2月に迫った北京冬季五輪を視野にこの冬、再び戦いの雪上に戻ってきた。22歳が挑む、前例のない「二刀流」の現在地とは。

「本当に休んでいたの?」

 札幌市で4月にあったスノボのハーフパイプ全日本選手権。2位で終えた平野は、「自分の中では、まだまだかな。やらなきゃいけないことはいっぱいある」。反省を口にしつつ、ホッとしたように笑みを浮かべた。「不安はあったんですけど、この状況でもできることをしっかり決められてよかった」

 決勝の冒頭では、大技「フロントサイド・ダブルコーク1440」(横4回転、縦2回転)を成功した。1月にあった世界最高峰のプロ大会「Xゲームズ」や、3月の世界選手権で優勝を飾った伸び盛りの19歳、戸塚優斗(ヨネックス)には敗れたが、その戸塚が「本当に(スノボを)ずっと休んでいたの?って感じ」とうなるほど。レベルを維持していることを示した。

 平野が言う。「結果だけじゃない、いろんな気持ちがこみ上げています。全て含めて、次につなげていけそうな、いけるんじゃないかという結果で終われた」

 平野がスケボーでの東京五輪挑戦を宣言したのは、2018年秋だった。理由について当時、「人間として成長したい。誰も挑戦していないことにこだわり続けたい」とインタビューで語ってくれた。

 スノボの大会からはそれ以降、距離を置いた。結果、スケボー・パークの世界ランキングは現在、日本勢トップの26位。東京の切符は現実味を帯びている。

 「結果どうこうというより、そこ(東京五輪)に出場できることが、僕の場合は大きい表現になる。めざしていきたいなっていう気持ちは変わっていない」

 それでも、「やっぱり北京の場には戻りたい」とも。目標は、あくまでスノボとスケボーの両立だ。

二刀流に「マイナスは感じない」

 今年2月、米国であった大会…

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