「今は東京五輪開催に全力」 JOCが震災復興活動に幕

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塩谷耕吾
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 スポーツから生まれる、笑顔がある――。そんな合言葉で日本オリンピック委員会(JOC)が継続してきた東日本大震災の復興支援活動「オリンピックデー・フェスタ」がこの春、震災から10年という区切りで幕を下ろした。

 フェスタはアスリートと被災地の住民がふれあう、運動会をイメージしたイベント。3月、1992年アルベールビル冬季五輪スピードスケート男子500メートル銀メダルの黒岩敏幸さん(52)、北京、ロンドン五輪新体操代表の田中琴乃さん(29)らは福島、宮城、岩手の3県へ終了のあいさつ回りに出向いた。

 3月11日、岩手県大槌町の祝田シヅ子さん(88)宅を訪問した。祝田さんは3回ほどフェスタに参加し、田中さんらと大玉転がしなどをした。

 「テレビで見ていたオリンピックの選手がこんな片田舎まで来てくれて、本当に楽しかったもの。疲れも忘れ、若返ってはしゃいでしまった」

 その後、一行は同県大船渡市の本増寺が催した慰霊祭へ。本増寺で保管されていた写真に、懐かしい顔を見つけた。

 フェスタが始まるきっかけをつくった、早世したあるオリンピアンの笑顔だった。

 アルベールビル冬季五輪スピードスケート男子1000メートル銅メダリスト、宮部行範さん。

 「久々に宮部君に会えた。これは彼が築き上げた活動だから、最後に引きあわせてくれたのかな」

 黒岩さんはしみじみと話した。

「オリンピックのお兄さん」、病と闘いながら…

 2011年3月28日、JO…

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