韓国の元慰安婦1人が死去 政府登録の生存者は14人に
ソウル=神谷毅
韓国の女性家族省は3日、旧日本軍の元慰安婦1人が2日に亡くなったと発表した。韓国政府に登録された元慰安婦は226人が亡くなり、生存者は14人となった。
元慰安婦の支援団体「正義記憶連帯」(正義連)によると、亡くなったのはソウル市内に住む元慰安婦で1929年生まれ。13歳のころ日本に連れていかれ、山口県下関の紡績会社で3年働いた後、広島県で慰安婦にされたと証言している。93年に政府に登録され、支援団体の証言活動などにも参加していた。
元慰安婦問題をめぐっては、日本政府に賠償を求めた裁判でソウルの地裁が4月、原告の訴えを退けた。1月には別の訴訟で原告が勝訴している。
韓国の日韓関係の専門家の一人は、二つの判決をともに尊重するべきだと指摘する。「1月の判決は日本政府に賠償を命じ、4月の判決は韓国政府に外交努力を求めた。二つの判決はともに元慰安婦問題を解決するため『変化』を促した」と述べ、日韓政府に早期の解決を求めた。(ソウル=神谷毅)
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