東京五輪の組織委、ボランティアの医師200人を募集

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 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会が、大会期間中の競技会場で体調不良を訴えた観客らに対応する医師約200人を募集していたことが3日、分かった。対象は日本スポーツ協会公認のスポーツドクターで、ボランティアでの活動になるため交通費分などを除いた謝礼は支払われない。

 対象者に送られた要項によると、活動内容は新型コロナウイルス感染の疑いがある患者や熱中症の患者、体調不良者、負傷者への対応が想定されている。3日程度、もしくは5日以上の参加が条件で、拘束は1日9時間程度になるという。応募の締め切りは今月14日となっている。

 日本スポーツ協会公認のスポーツドクターになるには、医師免許取得後4年が経過し、スポーツ医学や栄養学などの講習・審査を受ける必要がある。同協会のホームページによると、昨年10月1日現在でスポーツドクターの資格を持つのは6420人。要項を受けとったスポーツドクターの一人は「この時期に医師を派遣させる余裕のある病院がどれだけあるのか。拘束期間も長いし、(200人の募集は)厳しいのではないか」と話す。

 大会組織委員会は、日本看護協会に対し看護師500人の派遣も要請している。SNSなどでは、新型コロナウイルスの感染拡大で医療が逼迫(ひっぱく)する中、「募集するのが遅過ぎる」「ボランティアで責任の重い“医療”をやらせるのはいかがなものか」などと批判の声があがっている。