「ひるまず書き続ける」小尻記者の墓前、決意新た

戸田和敬、松尾葉奈
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 【広島】朝日新聞阪神支局が襲撃され、小尻知博記者(当時29)が亡くなってから、3日で34年。呉市川尻町にある小尻記者の墓を朝日新聞の石井暖子・広島総局長らが訪れ、自由な言論を守り抜く決意を新たにした。

 この日正午ごろ、瀬戸内海を見渡す高台にある墓に、石井総局長らが線香を供え、静かに手を合わせた。新型コロナの感染拡大により、墓参を自粛した杉林浩典・大阪本社編集局長のコメントを墓前で読み上げた。

 「5月3日を迎えるたび、悔しい気持ちでいっぱいになる」とし、「言論の自由を封じようとする暴力は決して許してはいけない。声なき声に耳をかたむけ、自由な言論社会のためにひるまず書き続けていくことを墓前に向けて改めて誓いたい」と述べた。

 小尻記者の母みよ子さん、父信克さんは共に他界した。事件で重傷を負った元朝日新聞記者の犬飼兵衛さんも2018年、73歳で亡くなった。(戸田和敬、松尾葉奈)