元車いすバスケ代表主将が講師に 唐津・肥前中

渡辺松雄
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 東京パラリンピックに向けて障害者スポーツへの理解を深める日本財団のイベント「あすチャレ!スクール」が、このほど、佐賀県唐津市肥前町入野の肥前中学校であった。2000年のシドニー・パラリンピックの男子車いすバスケットボールで日本代表の主将を務めた根木慎志さん(56)が講師を務め、約110人の全校生徒が話に聴き入った。

 根木さんは高校3年生の時に交通事故で脊髄(せきずい)を損傷して両足が不自由になり、約1年半入院。知人の勧めで車いすバスケを始めたが、パラリンピックに出るまで16年かかったという。

 4月19日に開かれたスクールで根木さんはまず、3ポイントシュートに挑戦。自分の愛称「ネジ」のコールを求め、十数回目に決めた。「みんなが応援してくれたから入った。みんなは、応援の価値や意味を知らぬ間に身につけている」と語りかけた。

 続いて2年生10人、3年生10人と、前田真也校長を含む教職員らが車いすバスケを体験。ゲームが終わるたびに根木さんは一人ひとりに感想を尋ねてその内容を褒め、拍手をうながした。

 講演では「障がい者というと、困っている人、手助けが必要な人だと思うだろう」としたうえで、「私自身は何も困ることはない。障がいがあるという言い方は、違うかもしれない」と語った。

 車いすバスケを体験した3年の小林優太君(14)は「車いすは意外に軽かったけど、腕が結構疲れた。根木さんの『一人ひとり違った目標に向かって頑張ってほしい』という言葉が心に残った」と話していた。(渡辺松雄)