高千穂町ゆかりの筆者11人が集結 記録文芸誌が発売中

浜田綾
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 宮崎県高千穂町にゆかりのある人たちが、忘れられない思い出や歴史的出来事の背景などをつづる記録文芸誌「かなたのひと」の第3号が発売中だ。コロナ禍の影響が節々に表れ、地域の今昔を描いた一冊に仕上がっている。

 販売元のNPO法人「山参会」によると、本を通じて地域の片隅の記憶を掘り起こし、長く語り継いでいくことが狙い。

 3号の執筆者は11人。元看護師の女性は、町で宿を営むまでの紆余(うよ)曲折を自身の心の機微や他者との会話を交えて振り返る。廃線となった高千穂鉄道の運転士だった男性は、操業時の業務風景を便ごとに臨場感たっぷりに再現した。

 同書の責任編集者を務めるノンフィクション作家の高山文彦さん=町出身=と高千穂神社の後藤俊彦宮司が、新型コロナが世の中に与えた影響などを語った対談も掲載。本紙連載「和合の郷」でおなじみの川原一之さんも寄稿し、朝日新聞記者時代の報道現場の様子や事態の経過をつづる。

 高山さんは「コロナ禍で見つめた自分の生のありようや思考が、ひたぶるに打ち寄せてきているのが感じられるのではないか」とコメントしている。

 A5判208ページで税込み1320円。初版1千部。県内外の書店で購入でき、取り寄せも可能。問い合わせは編集部(kanatanohito2019@gmail.comメールする)へ。(浜田綾)