コロナ禍下で牛の角突き始まる 新潟・小千谷

伊丹和弘
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 国の重要無形民俗文化財の「牛の角突き」が3日、新潟県小千谷市の小千谷闘牛場で始まった。同市東山地区と長岡市山古志地域で行われている伝統的な闘牛は、昨年は緊急事態が全国に宣言される中、5月中の場所がすべて中止となった。今年はコロナ感染対策をしての開催となった。

 最大約2千人入る闘牛場には約500人が来場した。入場前に検温と手指のアルコール消毒を実施。家族などグループごとに座り、距離を開けて観戦した。小千谷闘牛振興協議会の間野泉一会長は「角突きには悪疫退散の願いも込められている。コロナも鎮まればいいね」。

 同市立東山小学校の児童が「学校牛」として世話をした2代目「牛太郎」の引退取組も行われた。間野会長は「12歳でもっとベテランの牛もいるが、子供たちとのふれあいで闘牛としては優しくなりすぎた」。生まれた岩手の牧場に戻し、3代目を迎えることにしたという。1年生から共に過ごした6年生の平沢愛菜(えな)さんは「私をちゃんと覚えていて、甘えてエサをねだってくる。運動会で綱引きしたのが一番の思い出。3代目は強い牛になってくれるといいな」と話していた。次回開催は6月6日。

 山古志では今月4、5日に開催される。5日には闘牛場で佐渡の太鼓集団「鼓童」の演奏が行われる。伊丹和弘