米英外相、中国・ロシアに国際規範への協調求める考え

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ロンドン=金成隆一、ワシントン=高野遼
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 英国で3日に始まった主要7カ国(G7)外相会議を前に、米国のブリンケン国務長官と英国のラーブ外相が同日、ロンドンで会談し、共同会見に応じた。米英両国は民主主義や人権の重要性について確認し、中国やロシアに対して国際規範に沿った行動を取るよう求める考えを示した。

 中国への対応について、ブリンケン氏は「中国を封じ込めたり、押さえつけたりする意図はない。我々の目的は国際的な規範に基づく秩序を守ることにある」と説明。その上で「秩序に対抗し、損なわせる国に対しては、中国でも他の国であっても立ち向かい、秩序を守る」と語り、民主主義の価値観を共有できなければ対抗するというバイデン政権の姿勢を改めて明確に示した。

 ラーブ氏も「我々の価値を守る必要性について意見が一致している」としたうえで、国家安全維持法の施行で民主派が弾圧されている香港について、中国が返還後の香港の高度な自治を定めた1984年の中英共同宣言を守ることの重要性に言及した。

 米英両国は、2014年にウクライナ南部クリミア半島を一方的に併合し、当時のG8から排除されたロシアについても協議した。

 ラーブ氏は、良好な関係を構築する「ドアは常に開いている」とし、その姿勢は北大西洋条約機構(NATO)諸国で共有されているとしながらも、そのためにはロシアが態度を改めなければならないと強調。ロシアによるウクライナ国境での軍の増強、サイバー攻撃、ロシアの反政権派指導者ナバリヌイ氏の毒殺未遂事件などを列挙し、国連安全保障理事会常任理事国でありながら国際法の基本的な規範に反していると批判した。

 ブリンケン氏は「ロシアが無謀に攻撃的に振る舞うなら、米国も(同様に)対応する」とした上で、米国は安定的で予測可能な関係を期待しているとして、バイデン大統領には、4月に提案したばかりの米ロ首脳会談でプーチン大統領と直接話し合う用意があるだろう、と述べた。

 今回のG7外相会合は、米ト…

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