子どもの数、40年連続で減少 日本は割合でも最低水準
4月1日現在の15歳未満の子どもの数は前年より19万人少ない1493万人となり、40年連続で減少した。全人口に占める割合も前年を0・1ポイント下回る11・9%と、47年連続で低下。世界各国と比べても最低水準だ。逆に、65歳以上の高齢者の割合は前年を0・3ポイント上回る28・9%に上昇し、少子高齢化がさらに進んでいることが浮き彫りになった。
総務省が5日の「こどもの日」にあわせて推計を公表した。男子が765万人、女子が728万人。年齢階層別では、12~14歳が324万人なのに対し、0~2歳は265万人と、若くなるほど人数も全人口に占める割合も小さくなり、少子化が加速している。
15歳未満の子どもの割合は、第1次ベビーブーム後の1950年には35・4%にのぼった。しかし、その後は低下傾向が続き、97年には65歳以上の割合(15・7%)が15歳未満の割合(15・3%)を超えた。
子どもの割合について、人口4千万人以上の各国との比較も公表した。調査・推計時点の違いから厳密な比較は難しいが、日本は最低水準で、韓国の12・2%(調査時点20年7月1日)、イタリアの13・3%(同18年7月1日)、ドイツの13・6%(同19年1月1日)などが続く。
主な国の15歳未満の割合
国名 割合(パーセント) 調査・推計時点
日本 11.9 2021年4月1日
韓国 12.2 20年7月1日
イタリア 13.3 18年7月1日
ドイツ 13.6 19年1月1日
スペイン 14.4 20年7月1日
ウクライナ 15.3 20年1月1日
中国 16.8 19年12月31日
タイ 16.8 18年7月1日
ロシア 17.0 16年1月1日
フランス 17.7 21年1月1日
英国 18.1 18年7月1日
米国 18.6 18年7月1日
【4割以上の国】
ケニア 41.2 17年7月1日
パキスタン 41.6 07年7月1日
ナイジェリア 41.8 16年7月1日
タンザニア 43.6 19年7月1日
ウガンダ 45.6 19年7月1日
※人口4千万人以上の国のうち、全人口に占める15歳未満の割合が20%未満の12カ国と40%以上の5カ国を掲載。総務省統計局の資料から
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