タカラヅカ記者の優雅ならざる日々 独特の用語と格闘も

宝塚歌劇団

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朝日新聞ポッドキャスト 麗しのタカラヅカ

 「花のアニキは背中で語る」「酔わせる宙(そら)組、お好きでしょ」。こんな見出しの躍る記事が朝日新聞夕刊に載っています。宝塚歌劇のニュースを紹介する「月刊タカラヅカ」。記事づくりの裏側を、朝日新聞生活文化部で歌劇を担当する杢田光記者が語ります。聞き手は、同じく担当を6年務めた尾崎千裕・コンテンツ編成本部デスク。朝日新聞ポッドキャストでお聞き下さい。

Apple Podcasts や Spotify ではポッドキャストを毎日配信中。音声プレーヤー右上にある「i」の右のボタン(購読)でリンクが表示されます。

「ケンジュウ」って? 用語に一苦労

 Q そもそも宝塚歌劇団とは

 100年以上の長い歴史を誇り、なんといっても出演者が女性のみというのが一番の特徴です。現在は、総勢約400人のタカラジェンヌが在籍しています。

 Q 拠点となる宝塚大劇場はどんな劇場ですか

 大阪・梅田から電車で約30分、兵庫県宝塚市武庫川のほとりにあります。駅をおりるとまず目に入ってくるのが、男役と娘役のデュエットダンスの像です。そこから約10分歩き、桜並木の「花のみち」を抜けるといよいよ大劇場に到着します。

 ロッテリアなど近くの店には、スターのサイン入りポスターがいたるところに貼ってあります。街中でタカラジェンヌとすれ違うことも多く、初めは驚きました。

Q 取材の戸惑いは

 2018年の春に担当になりましたが、実はそれまで一度も観劇したことがありませんでした。知識ゼロからの取材で、まず面食らったのは、タカラジェンヌの「あだ名」です。芸名にちなんでいれば分かりやすいのですが、そうではない場合もあります。

 さらに独特の用語も多いんです。たとえば「ケンジュウ」は「研究科10年」の略。「研」の後ろに数字を入れて、入団から何年経ったかを指します。

 公演の取材では、薄暗がりの客席でノートを取るのに苦労しました。花組公演「メサイア」の大事なシーンで涙の演技を見逃したことも、反省として胸に刻んでいます。一瞬で過ぎ去ってしまう舞台を、どう言葉で表現できるのか。悩みながら取材しています。

男役気分でストレッチ

Q 退団したOGにもインタビューしていますね

 元タカラジェンヌのリレー企画「すみれForever」を毎月掲載しています。初回は元雪組トップスター早霧(さぎり)せいなさんで、今春で2周年を迎えました。

 5月7日には、この企画から生まれたオンラインイベントを生配信します。タカラジェンヌの退団後の「第2の人生」について語るトークと、男役の格好いいポーズなどを採り入れたストレッチ体験を計2時間ほど生配信します。

Q 出演者は

 宙組と花組で男役として活躍した春風弥里(はるかぜみさと)さんと、元宙(そら)組トップ娘役の野々(のの)すみ花(か)さんです。1年半前に春風さんを取材したご縁で、イベントが実現しました。

 春風さんと野々さんは昨年、2人で新たなプロジェクトを立ち上げました。スムージーづくりなど最近の活動から、宝塚の思い出の舞台の話まで、たっぷりと引き出していく予定です。宙組時代に、2人がお世話になったという元星組トップスター北翔海莉(ほくしょうかいり)さんもビデオ出演します。

 後半45分は、ピアノの生演奏に合わせた初心者向けのストレッチです。宝塚歌劇がお好きな方はもちろん、運動不足の方にもおすすめ。優雅で愉快で、ほっと一息つけるひとときにできたらと思っています。

 イベントは5月7日午後7時から、オンラインで生配信します。申し込み締め切りは7日午後6時まで。8~14日の間、見逃し配信も予定しています。視聴料1800円。詳細はホームページ(http://t.asahi.com/wkca別ウインドウで開きます)をご覧下さい。

 次回のポッドキャストは、「コロナ禍と宝塚」「舞台写真の魅力」を語ります。