ソリッドモデル職人、止まらぬ模型愛 趣味部屋に50体

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白見はる菜
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 手に持った模型の先端にプロペラを取りつけ、息をフーッと吹きかけると、くるくる回った。

 「なっ。へへへ」と笑うのは京都市左京区の村上成之(よしゆき)さん(81)。組み立てているのは、川崎航空機(川崎重工業の前身)が戦前から戦時中にかけて開発を進めた航空機「研三(けんさん)」の模型だ。時速700キロ近くを誇った、模型好きに人気の機体だという。「かわええやろ」

 この模型は木材を削って手作りしたもので、「ソリッドモデル」と呼ばれる。ソリッドは「固い」「中身の詰まった」という意味。実物の32分の1や50分の1大が主流で、全長は30~50センチ、重さは500グラム~1キロほど。村上さんは自称「京都でただ一人のソリッドモデル職人」だ。

 作り方はシンプルだが、作業は根気が要る。節が少ないホオの木の木材を小刀で削り、設計図を見ながら飛行機の胴体や尾翼、燃料タンクといった10ほどのパーツを作っていく。表面をかんなで整えて塗装し、機体番号や日の丸を描き、真鍮(しんちゅう)製の車輪や操縦席を取り付けて完成だ。1機あたりの材料費は5千円ほど。半年以上かかるという。

 自宅2階の「趣味部屋」と呼…

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