米国にもリケジョの壁「研究室の掃除、女性が多くやる」

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藤波優
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 女性研究者が研究と育児との両立で疲弊する姿を描いた連載「『リケジョ』がなくなる日」には、100通以上の反響が寄せられた。その中には、米スタンフォード大の上級日本語クラスで学ぶ4人の学生からのメールもあった。日本やアメリカの女性研究者をとりまく状況やジェンダー格差には、違いがあるのか。記者と学生が1時間ほど、テレビ会議で話し合った。

 感想文をメールで送ることは、同大で日本語を教える講師の久保百世さんが提案した。

 ジェンダー問題をテーマにした授業の中で、育児と研究の両立に悩んだ末に研究者の道を離れ、教師になった増田皓子さんの記事を採り上げた(https://www.asahi.com/articles/ASP3J44QDP2TULBJ00X.html)。

 博士課程で材料工学を学ぶミシェル・チェンさんは、増田さんが子どもを産むタイミングを計画し、産後すぐに復帰、「ブランクなく研究を続けた」ことについて、「ブランクがない履歴書を褒めるのは、アカデミアの過労のカルチャーの典型。アメリカでも同じ」と感じた。

 「学部生のころは、結婚や出産も考えていたが、博士課程に進んでからは忙しすぎて、あまり考えられない」

 アメリカでも理系の女性研究者は少ない。スタンフォード大では現在、女性が大学院生の44%を占めるが、准教授は38%、教授は25%。工学部では大学院生が35%で、准教授、教授はそれぞれ23%、15%と、ポストが上に上がるにつれ減っていく。

 チェンさんの研究室にも、女…

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