中国ロケットの残骸「ほぼ完全な形で落下」か 米が追跡

ワシントン=高野遼
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 中国が4月29日に打ち上げた大型ロケット「長征5号」の残骸が大気圏に再突入し、地球上に落下することが懸念されている。米国防総省は5日、ロケットの行方を追跡していることを明かした。今月8日前後に落下すると予測されるが、現時点では落下地点はまだ特定できていない。海上に落下する可能性が高いとみられている。

 「長征5号」は中国独自の宇宙ステーションの中核部分となる「天和」を搭載し、中国南部の海南島から打ち上げられた。米国防総省のカービー報道官は、ロケットの残骸について米宇宙軍が追跡しているとした上で、「ロケットはほぼ完全な形で落下してくると理解している」と話した。

 落下は8日ごろと予測しているが、大気圏に再突入する地点については数時間前にならないと特定できないという。落下してきたロケットの残骸を迎撃するなどの対応をとる可能性について、カービー報道官は「対応策を探るには、まだ早すぎる」と明言を避けた。

 最新の追跡情報は、ホームページ上で公開している。ロイター通信は、残骸は大気圏で燃え尽きずに落下するとみられるが、海上に落ちる可能性が高いという専門家の見方を報じている。(ワシントン=高野遼)