焼き肉店数「日本一」、飯田市が連覇 人口あたり最多

松下和彦
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 人口1万人あたりの焼き肉店の数「日本一」は引き続き飯田――。長野県飯田市などが独自調査した焼き肉店数ランキングが公表され、同市が全国1位の座を守った。コロナ禍で外食には慎重さが求められているが、市は、飯田独自の文化を日本一の看板とともに発信していくという。

 6日昼、市内の「信濃屋中央通り店」。浜松市天竜区からJR飯田線で約2時間かけてやってきたという2人組みの男性が鉄板で肉を焼いていた。「マトンが食べたくなって」来たという。

 調査は、飯田市やJAみなみ信州などで組織する「南信州畜産物ブランド推進協議会」によるもの。NTTの電話帳タウンページに登録されている焼き肉店の情報を基に、自治体別に直近の人口から算出した。

 結果によると、人口10万人余の飯田市内に焼き肉店は53店あり、人口1万人あたり5・26店で全国トップ。2位は沖縄県石垣市の5・02店、3位は北海道北見市の4・80店、4位北海道滝川市4・01店と続く。

 調査は2015年から2年ごとに公表しており、飯田はずっと1位を維持している。2年前の前回は2位が北見、3位が石垣だった。ランキングを始めたのは北海道で「日本一は北見ではなく飯田」と報じられたのがきっかけ。報道の内容を道内の自治体が飯田市に連絡してくれたことで、飯田の隠れた魅力を認識したという。飯田市内の店で提供されるのは、牛や豚から羊(マトン)、ジビエなど幅広く、部位も内臓(モツ)やおたぐり(馬の腸)など様々だ。

 昨年には、11月29日が「飯田焼肉の日」として日本記念日協会認定の記念日に登録された。一部の精肉店には、肉と道具一式を配達する「出前焼き肉」サービスもある。市民の間では「人が集まれば焼き肉」と言われるほどだ。佐藤健市長は「こうした独自の文化を日本一と合わせて発信していきたい」と語った。(松下和彦)