「医療は限界 五輪やめて」 病院窓の叫び、院長の思い

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荻原千明
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 「医療は限界 五輪やめて!」「もうカンベン オリンピックむり!」

 新型コロナウイルスの患者を受け入れている東京都立川市の立川相互病院の窓に、4月末からこんなメッセージが貼り出されている。急増する患者への対応で医療現場が逼迫(ひっぱく)する中、東京五輪パラリンピック開催による感染拡大を懸念し、意見表明に踏み切ったという。

 病院に取材を申し込むと、高橋雅哉院長が文書で回答を寄せた。

 文書によると、病院は287床を持ち、医師90人が働いている。昨年4月からコロナ患者を受け入れ、五つある一般病棟(47床)の一つを改修し、26床の専用病棟にした。さらに、集中治療室(ICU)と高度治療室(HCU)の計3床を重症患者のために使ってきた。

 ただ、「第4波」の大きさから、今月7日に、HCUの全16床をコロナ患者のために使用することに決めた。本来ならHCUで治療すべき手術後の患者を、認知症の患者らがいる一般病棟でケアすることを意味する。高橋院長は「危険回避のための看護スタッフの負担は限界を超えます」と説明する。

 コロナ対応のため、救急車の受け入れ要請に応えられる割合も、昨年1~3月の80%から、今年1~3月は55%に激減した。感染収束の見込みが立たないなか、中途入職を希望する看護師も少なく、「各病棟ともギリギリの人員配置で、疲労のために退職が出れば、将棋倒し的に医療崩壊につながりかねません」という。

 そんななか、東京五輪・パラ…

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