直進車の女性不起訴、検審に申し立て 大津園児死傷事故

安藤仙一朗
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 大津市の県道交差点で2019年、右折車と直進車が衝突し、巻き添えで保育園児ら計16人が死傷した事故で、遺族と負傷者の家族計11人が7日、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で書類送検された直進車の女性(64)の不起訴処分を不服として、大津検察審査会に審査を申し立てた。

 事故は同年5月8日午前10時15分ごろ、大津市大萱(おおがや)6丁目の交差点で発生した。右折車と直進車がぶつかり、直進車がはずみで、歩道にいた園児らの列に突っ込んだ。園児2人が死亡し、園児11人と保育士3人が重軽傷を負った。

 大津地検は、同法違反罪などで右折車の女性(54)を起訴し、禁錮4年6カ月の有罪判決が確定した。一方、直進車の女性については、速度超過もなく「刑事責任に問える過失は認めがたい」として19年6月、不起訴処分(嫌疑不十分)とした。

 遺族らは事故発生2年に合わせて審査を申し立てたといい、直進車の女性について「交差点進入時に車両の動向を注視し、減速などして事故を未然に防ぐ注意義務があったのに怠ったという過失があり、刑事責任を免れない」としている。

 重傷を負った女児(5)の両親は「一切の減速をせず直進したのにもかかわらず、過失がゼロというのは納得できない」などと訴えるコメントを発表した。(安藤仙一朗)