コロナ肺炎、治って3カ月後も血栓残る 後遺症に影響か

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阿部彰芳
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 新型コロナウイルスによる肺炎が治って3カ月たっても、肺を硬くさせる「線維化」や血の塊で血管が詰まる血栓が残っていることを、東邦大のグループが確認した。コロナでは息苦しさなどの後遺症が続くケースが問題となっており、肺に残るダメージが関連している可能性がある。

 胸部・心血管外科の専門誌に4月に発表した(https://doi.org/10.1007/s11748-021-01630-4別ウインドウで開きます)。グループはコロナが治った後に肺がんの手術を受けた60代の男性患者の肺の組織を調べた。

 男性は昨春、コロナに感染し、発熱や呼吸困難の症状が出て、東邦大学医療センター大森病院に入院した。CTで撮った肺の画像を調べたところ、肺炎が確認されるとともに右の肺にがんが見つかった。

 男性は酸素投与や薬の治療を受け、4週間後にPCR検査で2回連続で陰性となり、当時の退院基準を満たした。退院時の肺のCT画像では肺炎像はほぼ消失し、自覚症状もなくなっていた。

 3カ月後、同病院で肺がんの手術を受け、右肺の下の部分を切除した。

 グループの坂井貴志助教(呼吸器外科)らが、切除した肺の組織を調べると、ウイルスは検出されなかったが、肺炎があった部位では、組織が線維化していたり、血管内に血栓がみられたりした。

 肺炎が確認されていなかった部位には、こうした変化はほとんどみられなかったという。

 グループの伊豫田明教授(呼吸器外科)は「慢性的な肺炎や喫煙といったほかの原因でも線維化が起きうる。ただ、今回見られた血栓は特徴的な所見で、線維化も肺炎像が強かったところでよくみられた。統合的に考えれば、コロナによる肺炎の影響と結論づけられる」と話す。

 こうした変化が他の患者でも起きているかや、実際に後遺症と関連しているのかはまだ不明だ。

 ただ、肺の組織で線維化が進…

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