岩石の粉を海にまいてCO2吸収 豪州の大学で研究進む

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ホバート=小暮哲夫
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 岩石を粉にして海にまいて、二酸化炭素(CO2)を吸収できないか。オーストラリアのタスマニア大でこんな研究が始まった。岩石が風化する過程で、CO2を吸収する自然の作用を応用。温室効果ガス削減に貢献する狙いだ。

 玄武岩などの火山岩は、風雨にさらされて水に溶ける際の化学反応で大気中のCO2を吸収する。タスマニア大海洋南極研究所のレナート・バッハ博士は今回、沿岸に近い浅い海で岩石をとても細かく砕いた粉末をまいて、海水に溶ける段階でCO2を吸収する可能性を探る。長い時間をかけて起こる風化に似た現象を人工的に促す試みだ。

 欧米では、同じ狙いで岩石を砕いた粉を農地にまいて、風化を促進させる研究が進んでいる。粉は化学肥料にもなり、農業生産を増やす効果も期待できることがわかってきた。

 今回の海水での研究では、生態系への影響に焦点を当てる。

 バッハ博士は「農地と同じよ…

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