五輪事前合宿、相次ぐ辞退 「交流したいが」嘆く自治体

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荻原千明、酒井祥宏、斉藤佑介
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 東京五輪パラリンピックに出場する海外選手の事前合宿が相次いで中止となっている。政府によると、19日までに交流事業を含めて少なくとも45自治体が断念したという。受け入れるホストタウンにとって、選手との交流は財産になるはずだったが、相手国が辞退を申し出たり、自治体側が断念したりと、新型コロナウイルスの感染拡大が足かせとなっている。

カナダから届いた「お断り」のメール

 「パンデミックで今後の予定が見通せない。事前合宿は自国で行い、早めに選手村へ入ることに決めた」

 カナダのホストタウンとして事前合宿を誘致していた長野県岡谷市に1月下旬、カナダ卓球協会から断りのメールが届いた。

 同市役所の卓球部は全日本実業団選手権で2019年まで3年連続8強に進出した強豪だ。主将で税務課の佐藤究(きわむ)さん(29)は、「世界トップレベルの選手と打ち合えるのを楽しみにしていた」と話す。

 05年に県内で開催されたスペシャルオリンピックスカナダのホストタウンになったのが縁となった。同協会長が18年末、市内を視察に訪れ、「練習や宿泊の施設、練習パートナーに問題ない」とお墨付きを得ていた。

 だが、練習施設になる予定だった総合体育館の一部がコロナ禍でワクチン接種会場になるなど状況は一変した。エースの岡田崚さん(28)は「カナダ卓球文化について話も聞きたかったが、感染リスクを考えれば仕方ない」と話す。「ホストタウンの縁を大切に本番は市全体で応援したい」

負担重く自治体から「断念」も

 4月以降も各地で受け入れの断念が相次ぐ。国によると、45自治体のうち32が相手国からの辞退という。

 千葉県は12日、米国の陸上…

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