あの待望ドラマより「ここぼく」 担当記者が推す理由

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 時代を切り取り、ときに空気をつくるのが連続ドラマ。各局で放送中の春ドラマを7人の放送担当が主観たっぷりに採点すると、視聴率ランキングとはずいぶん違う結果に。いったいどこに着目したのか。

 上 高視聴率の待望作を抑えて、担当記者から圧倒的な人気だったのは、ドラマの可能性を切り開いてきた脚本家の2作品だった。

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8日放送の「今ここにある危機とぼくの好感度について」第3話から(NHK提供)

 宮 「今ここにある危機とぼくの好感度について」は主人公(松坂桃李)が落ち目のアナウンサーから名門大学広報に転身するところから始まる。大学を舞台に、改ざんや隠蔽(いんぺい)、ワーキングプアなどを風刺的に描く。都合の悪いことをうやむやにする人々が印象的で、まるで社会の縮図。さすが、「カーネーション」の渡辺あやの脚本だ。

 西 「複雑なことの嫌いな彼は、世界に単純であってほしかった」というナレーションが刺さった。難しい問題を考えたくないとか、歴史を捨象したり、例えば「インスタ映え」で目の前のきれいなものだけを消費したりするような風潮にも通じると感じた。

 田 思考停止に陥った世界と…

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