女性参政権、初行使から75年 衆院選と日本の現在地

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野平悠一 三輪さち子 岡林佐和 三島あずさ
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 日本で女性が初めて参政権を行使してから、75年がたった。世界各国のなかでも、政治分野での女性進出の遅れが目立つ日本。女性議員増に向けた政治の動きが停滞するなか、衆院選を迎えようとしている。

「恥ずかしい数字」 政党の体質改善、道半ば

 1946年4月10日に行われた衆院選は、日本で女性が初めて参政権を行使した選挙だ。当選者のうち女性は39人(8・4%)だった。

 それから75年。いま女性議員は衆院で1割、参院で2割にとどまる。3月に世界経済フォーラムが公表した最新版のジェンダーギャップ(男女格差)指数の国別ランキングで、日本は156カ国中120位(前回121位)と今年も主要7カ国で最下位。なかでも政治分野は147位(同144位)に沈んだ。

 自民党では「率直にいって恥ずかしい数字」(下村博文政調会長)との声が一部にあるものの、党所属の衆参の国会議員計387人のうち女性は38人で、党総裁の菅義偉首相も参加する党役員会のメンバーは21人中2人だけだ。

 次期衆院選に向けて焦点とな…

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