阪神スポンサーの上新電機が過去最高益、優勝ならセール

宮川純一
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 家電量販店「ジョーシン」を展開する上新電機大阪市)が7日発表した2021年3月期決算は、売上高が前年比8・1%増の4491億円、最終的なもうけをしめす純利益が同63・8%増の88億円と、いずれも過去最高だった。テレワークやオンライン授業が広がり、パソコンやWiFi(ワイファイ)ルーターウェブカメラなどに加え、巣ごもり需要で「あつまれ どうぶつの森」や「モンスターハンターライズ」などのゲームソフトや、高級家電などがよく売れたという。

 ただ、22年3月期業績予想では売上高が4200億円、純利益は80億円と減収減益の見込み。緊急事態宣言で一部店舗は休業中で、金谷隆平社長は7日の記者会見で「巣ごもり需要は一巡し、休業のダメージも大きい」と述べた。緊急事態宣言下でも営業を続ける家電量販店もあるが、金谷社長は「腹は立ちません。企業によって考え方はいろいろ。株主に迷惑がかからないようにと判断した」とした。

 同社は阪神タイガースの公式スポンサーで、首位を独走する阪神の勢いに期待を寄せる。金谷社長は会見で「優勝すれば優勝セールをする。売り上げ増が期待できる」と述べた。

 同社は03年に阪神とスポンサー契約を結んだ。13年にはタイガース初の公式スポンサーとなり、選手のユニホームに社名の「Joshin」のロゴマークをつけ、選手が着用したユニホームをプレゼントする企画などを行っている。店舗で阪神が試合で勝った翌日に買い物で使えるポイントが多くもらえるキャンペーンなどを展開している。

 スポンサーになった03年には阪神がリーグ優勝。優勝セールでは、大阪府内の店舗で商品の供給が追いつかなくなるほど売れ、大盛況だったという。その2年後の05年もリーグ優勝したが、それ以降は優勝から遠のいており、スポンサーとして期待を寄せている。(宮川純一)

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