力士の命を守れるか 相次ぐ土俵の事故 国技館で講習会

有料会員記事

[PR]

 大相撲夏場所(9日初日)を前に日本相撲協会は7日、土俵で力士が負傷した際の応急措置を学ぶ講習会を、東京・国技館で非公開で開いた。取組で頭部を打って立ち上がれなくなる例が続いており、力士の命を守るための一手にしたい考えだ。

 協会によると取組中に土俵近くにいる審判や場内警備の親方、呼び出しら約60人が出席し、専門家の指導で、倒れた力士を担架で運ぶ訓練などをした。神様を天から迎えるとされる土俵祭(8日)の前だったため、土俵上では行わなかったという。

 警備本部長の春日野理事(元関脇栃乃和歌)は「いかに迅速に適切に医師にけが人を引き渡せるか。力士が思いきって相撲をとるために安全面をしっかりしたい」。今後も訓練を続ける考えを示した。

 講習会開催の端緒は1月の初場所、幕下力士が立ち合いで脳振盪(しんとう)のような症状を起こしたことだという。さらに3月の春場所で三段目力士の響龍(ひびきりゅう)さんが頭や首を負傷。先月28日、急性呼吸不全のため亡くなった。

 本場所では土俵周辺に医療関係者を配置していない。響龍さんの時は国技館の診療所の医師が土俵に駆けつけた。指示を受けた関係者が響龍さんを担架で土俵から運び出すまで負傷から5分以上が経過していた。けがと死の因果関係は明らかになっていない。

 「医師が常に土俵を見ている態勢が必要ではないか」と指摘するのは富家孝医師だ。ボクシングやプロレスでリングドクターを務めた経験があり、「頭や首を負傷した場合、時間との勝負になることがある」。

■柔道は畳の近くで医師が待機…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。